百花繚乱エリクシル 感想
評価:B
≪個別に入るまでが面白い≫
・ざっくりいうとこんな世界
帝国。皇帝を頂点とし、各領地を貴族たちが納める。
そんな帝国は現在、下り坂に差し掛かっているのかもしれない。
そんな腐敗する貴族たちの政治を正すために生まれ、孤児専門の機関で優秀な成績を修めたものだけがなることができる、帝国の威信を背負った栄誉職『巡察士』
皇帝陛下の耳目として、地方領主を監督する権限をもっていた。
そう、建前上は・・・。
残念ながら実情は閑職である。
地方領主には煙たがられ、汚職には目をつぶり、貴族から圧力をかけられることも多い。
新米巡察士として辣腕を奮ってしまったがために、地方に左遷されたところから物語は幕を開ける。
皇帝陛下のために不正を暴き、帝都に返り咲く夢を諦めない主人公は着任した。
しかし、そこで目にしたものは、ひとなつっこい村人と、ぼろぼろの城に住む領主代理のお姫様だけだった。
・悪い点
この物語の悪いところは主人公に集約されると思う。
昨今のエロゲだと無色透明気味な主人公が多い中、アイデンティティがしっかり確立されているのは評価に値するが、マイナス方向に突出している。
有能な人物として描かれているが、独善的で空気読めない部分やあまりにも鈍感な描写はなにか障害でも抱えているのかと思うほど。
ひとりよがりな主人公のオナニーは少し痛々しかった。まじめっていえばなんでも好意的に解釈すると思うなってんですよ。
・良い点
OPがKOTOKO
個人的にはAXLでOPがこれだけで買う価値ある
世界観と魅了的なストーリー₍共通ルート₎
・個別
マーガレット
領主代理として村人から愛されるお姫様。
貧乏すぎてメイドすら雇えないのでサンドラという名前で仮面メイドをしているが村人一同生暖かい目で見守っている。
ツンデレのマーガレットと
使用人然とした素直なサンドラのギャップがすごくよかった。
ルートとしては巡察士と領主代理の立場で揺れ動きつつも、最終的にはお互いささえあっていく王道的でありながら設定を生かしたいいストーリーだった。
ルート入ってからはマーガレットデレてくれるのはいいんだけど、サンドラが出てこなくなるのは残念だった。
アンドロメダ
巡察士である主人公の護衛、巡察護衛士。同じ施設出身で主人公に好意を寄せている。
CV.青山ゆかり
そう、ぼくが苦手な青山ゆかり
どうやら僕は青山ゆかりを長年誤解していたようだ。
かわいいじゃないくぁ!!!!!!
おばさんおねえさんすぎる声苦手だったけど、凛々しい澄んだ声と主人公にデレたときのギャップ
どうやら僕は青山ゆかりを長年誤解していたようだ。(大事なことだから2回
青山ゆかりが好きな君も、
苦手な君も、
そしてぼくも
いつかお互い手を取り、
寄り添い、
語り合うことができる未来を、
一瞬でも、
うたかたの夢だったのかもしれないけど、
垣間見た気がする。
シナリオとしては村おこしに一躍勝った霊薬を、とある霊薬工房に罠に嵌められ命の危機に…
でも工房の不正を暴いて、霊薬も売れて、そのおかげでみんなも助かり大団円。
なんだろ、この薄っぺらい感じ・・・ぼくだけ?
カトレア
年齢不詳おばさん。酒場を経営している。
うすうすというか、わかってはいたけど失われた魔法文明に関係するお話。
理解ある大人ぶっていただけに、
デレっぷりのギャップがつきぬけていてしゅごかった
バジル
金にがめついことでしられる強欲シスター。
地方の教会に飛ばされたことを不満に思い、いつか帝都に返り咲こうとしている。
主人公を己の野望に使えると早くから判断し、色仕掛けで籠絡してやろうと画策するが、アホなので自分が籠絡されてしまう。
バカわいい。
がめつい強欲シスターかと思ったら実は聖女でした・・・
てか、CV.森谷実園の時点で勝ち確でした。
ジャスミン
帝都で歌手を夢見る村の歌い手。
村の公式妹、公式娘的な扱いを受けている。
帝都で歌手になるために主人公となんやかんやしながらイチャイチャするお話。
元気系年下妹キャラが個人的にあんまり好きになれなかった。
・まとめ
共通ルートのぼく「そうだよ!これこそぼくが求めていたシナリオだよ!主人公が英雄として奉りあげられていく過程が楽しめて最高だ」
個別のぼく「○○ちゃんかわいい。主人公うざい」
現在「個別ただイチャイチャしてただけでなんもなかったな・・・思えば面白かったの共通だけじゃん」
共通が面白かっただけに、設定は生かしているものの個別が普通すぎる。
とくにこれといって良いシーンもなかったし、個別のモチベを保つために何回OPをみたことか。
ただ個別が終わった後のエピローグだけは主人公を英雄視というか持ち上げてい気持ちよかったです。
シリアスが苦手で、シナリオに期待しすぎなければ楽しめると思います。