狡兎死して走狗烹らる

あとなき(@atnk0)のエロゲ感想ブログ

あとなきが選ぶライトノベル10選

去年も確か似たような記事書いたの思い出したので書いてみました。

・2014年に発売されたこと

・アニメ化(企画進行中は除く)されていないこと

という2点を念頭において10作品ほど僕がPUSHしたいものを選びました。

1.俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」として拉致られた件

俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」として拉致られた件 (一迅社文庫)

俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」として拉致られた件 (一迅社文庫)

 

 

 

 

一迅社文庫の虎の子。

ジャンルとしては日常もの。ギャグ、ハーレム要素あり。

かなりめずらしいが1巻の中に短編が全30話くらいあり、それがすべて繋がっている。(何をいっているのかわからないと思う。僕もわからないナニイッテンダコイツ)

独自の特色としてはお嬢様というものを我々とは文化圏のことなる異人のような存在にすることで庶民とお嬢様の異文化交流の様相を呈していること。

4巻だけはぜひとも読んでほしいくらいおすすめ。

ハーレムものなのに挿絵すらギャグのオチとして使うつきぬけたギャグとメインヒロインのツンピュアさんのかわいさを堪能してほしい。

 

 

2.灰と幻想のグリムガル

 

灰と幻想のグリムガル level.1 ささやき、詠唱、祈り、目覚めよ (オーバーラップ文庫)
 

 

ファンタジーの主人公はいとも簡単にゴブリンなんかを己の身一つで切り伏せると思う。では、あなただったらどうですか?ぼくだったら恐らく逆に殺されると思う。

本作品は普通の人間が記憶を失った状態で生きるために仕方なく義勇軍に入り、そして生きるために命懸けでゴブリン1匹を仲間たちと狩る。そういうリアルに基づいた泥臭いRPG風味なファンタジー作品となっている。

いくら泥臭いといっても仲間とぶつかり合いながら徐々に成長していく主人公たちを見守っていく過程はテンポがよく面白い。

 

3.クロックワークプラネット

 

クロックワーク・プラネット1 (講談社ラノベ文庫)

クロックワーク・プラネット1 (講談社ラノベ文庫)

 

 

ノーゲーム・ノーライフの榎宮 祐 、そして榎宮 祐と10年以上付き合いのある暇奈椿の連名による本作。

滅亡した世界を時計仕掛けで再構築して1000年。ほころびが見え始め、再び衰退していく世界で異常聴覚の少年は1人の自動人形と出会う。

出会いは出会いを呼び天才時計技師とその護衛の傭兵と出会ったときテロリストとしての歯車が回り出す。

主人公の超聴覚という天賦の才能と天才時計技師の積み重ねた技術。2人の天才が世界を救うためにテロリストとして躍動する様はしびれました。

ノーゲーム・ノーライフの雰囲気というかノリは健在なので世界観に惹かれたら手に取ってみてほしい。

4.なれるSE

 

 

 SEって大変って聞くけどカッコよさそうだなーと思って購入。

ラノベなんだけど本当にずっと仕事してましたね。いや他のこともして?

仕事。仕事。仕事。仕事。仕事。仕事。仕事。仕事。仕事。仕事。仕事。仕事。仕事。仕事。仕事。仕事。仕事。仕事。仕事。仕事。仕事。仕事。仕事。仕事。仕事。仕事。

SEの仕事の流れと心構え教えていただける参考書のようなものでしたね。ラノベとしてというよりももっと他の観点からいい本だなと思いました。

すごく色々なこと教えてもらったような気がします。

ワーカーホリックのみなさんと就活控えた学生さんには素晴らしい一冊になりますね。

 

5.きんいろカルテット

 

きんいろカルテット! 1 (オーバーラップ文庫)

きんいろカルテット! 1 (オーバーラップ文庫)

 

 

吹奏楽部を追放されたブリティッシュカルテットの女子中学生4人組を救ったのは1人の天才ユーフォニアム奏者(ぼっち)だった。

音楽作品における俺TUEEEE作品ともいえる爽快感はこの作品だけではないだろうか。

プロのユーフォニアム奏者である作者だからこそ描けるリアルな背景と文章でありながサウンドを伝えてくる文章力は感動と興奮を覚えた。

ロウきゅーぶ好きな人には迷わずオススメできる。

6.グラウスタンディア皇国物語

 

グラウスタンディア皇国物語1 (HJ文庫)

グラウスタンディア皇国物語1 (HJ文庫)

 

 

先の大戦の英雄・皇国七聖である主人公(軍師)が主である姫君のために負けない戦を繰り広げていくという戦記もの。

実権を持たず権力から遠い姫君と7人の英雄が傾国しつつあるグラウスタンディア皇国をどう救っていくのか。

主人公は軍師ですが軍略に長けてはいるのですがアッー♂と驚く奇策などを用いるのではなくネゴシエーションを駆使して自軍を優位にしていくタイプでした。

こういった主人公は初めてだったので斬新で面白かったですね。口げんかでやりこむことができれば気持ちいいですよね。

7.戦国ぼっち

 

桜ノ杜ぶんこ 戦国ぼっち1

桜ノ杜ぶんこ 戦国ぼっち1

 

 

戦国時代タイムリープもの。

ありきたりな設定な上に一冊一冊がラノベにしては分厚く、レーベルもわりとマイナーという埋もれた原石。

作者の戦国オタクとしての確かな知識に裏打ちされた時代背景に、みことあけみ(艦コレの愛宕なんかで有名ですね)さんの描く可愛いヒロイン、タイムリープ先が北条の大軍が押し寄せるチンケな山城というマイナー勢力から成り上がっていくストーリーなどおすすめ要素満載。織田信奈の野望読んでる人は大体気に入ると思う。

8.デスニードラウンド

 

デスニードラウンド ラウンド1 (オーバーラップ文庫)

デスニードラウンド ラウンド1 (オーバーラップ文庫)

 

 

北海道独立戦争から4年、栃木群馬間紛争から3年……。
高校2年生の葛ユリは、合法・非合法を問わずに仕事を請け負う組織の組合所で、仕事をもらおうとしていた。

親の借金を返すため傭兵に身をやつした女子高生・ユリは合法・非合法を問わず危険 な仕事を請け負う「死に損ない」ばかりの松倉チームで仕事を始める。

なぜか連れて行かれた都内のバーガーショップでは◯ナルドが待ち構えていた・・・!?

いや、ギャグじゃないですよ?めっちょシリアスに◯ナルドと殺し合いします。

2巻では警◯庁のピーポ◯くん、3巻では東京ディズニ◯ランドのミッキ◯とやたらシリアスな戦いを繰り広げてます。

くだらないことを大真面目に行うってコンセプトは前作ベン・トーと一緒なんですかね?ちなみにベン・トーおなじみのやたらウマそうな食事シーンも必見です。

 

9.エロマンガ先生

 

 ふぁっ!?いやちょっと記事書く前にこれだけは言わせてくれ。なんだこのタイトルは!物凄く買いづらかったわ!

ご存知の通り「俺の妹がこんなにかわいいわけがない」の伏見先生・かんざきひろコンビの新作です。

高校生兼ライトノベル作家という二足のわらじを履く主人公とドンドンドン!おまけにドン!もう一回遊べるドン!と無言で飯を要求するひきこもりの義妹の物語。

前作同様あるとき義妹のもうひとつの顔を知ってしまって物語は動き出す。

俺妹好きにはたまらないでしょうね(まあ僕前作ぜんぜん好きじゃないんだけど)

主人公は義妹のこと好きだし、義妹は主人公のこと恐らく好き。でもすれ違いが~みたいな。もう、ね。たまらない。それになにより一番大切なのは今作は義理の妹だから結婚できちゃうんでねー。ほんと前作は色々反響大変だったと思うんでね。今作は期待してます。

俺妹の設定を生かしつつ読者の声を聞いて反省すべき点をしっかり修正してきている期待の新作ですね。俺妹みててココの設定気にいらんな~ココもうちょっとこうすればすごい好きなんだよなーとか思ってみてたので今作はすんなり読めて素直に面白いと思いました。

10.天境のアルデラミン

 

ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン (1) (電撃文庫)

ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン (1) (電撃文庫)

 

 トリを飾りますのはアルデラミン。待ってくれ、お前前回の記事でアルデラミン紹介していたじゃないか。という僕のブログファンのみなさんは待っていただきたい。むしろこれを紹介するためにこの記事を書いたまであるからね。これ買って読んで。

 

高等士官試験に赴くも難破し敵国に流れついてしまった主人公たち5人とシャミーユ殿下。地形や方言、思想、文化そして科学。圧倒的な知識量とそれを情況にあわせて巧みに用いる正に智将というべき活躍で敵国から生還することに成功する主人公。

軍人になどなりたくなかった主人公は、しかし騎士として叙勲を受けて軍属となってしまった・・・。

他を圧倒する頭脳のさえで難局を切り抜けていく主人公。そこに痺れる憧れる僕。こういうのが読みたかったんだよ!!!!!

宗教をメインの思想とすることで、科学を禁忌とする。そうすることで科学を知る主人公は異端ながらも周囲と比べてとても優れた人物に置くことができているわけですね。

また独自のテイストとして火精霊、水精霊、風精霊、光精霊の内1体を各キャラがもっていることで、部隊や人物ごとに特色を把握しやすくキャラも立っていた。

更に主人公は怠惰なれど死ぬようなときには非情なまでの冷静な判断力を見せたり、ヒロインにしては厳格な家の跡継ぎとしての己と聡明でよく気がつき主人公の友としての己といったようなキャラごとに二面性とでもいうべき深みがある点も魅力だと思う。

巻を追うごとに絆を深め、難しい戦局に身を置いていく主人公たちの深みのあるストーリーをぜひ読んでほしい。

まとめ

この記事を読んで一冊でも売り上げに貢献できたらうれしいです。(僕には一銭も入りませんが)

本当は「俺ガイル」とか「織田信奈の野望」「問題児シリーズ」とかとか入れたかったんですがアニメ化作品は紹介するまでもないよなと涙を呑んで諦めました。めんどくさくなってきたのでこの辺で